ただの速さではない!軽視されがちなアジリティトレーニング

2020.02.02

ただの速さではない!軽視されがちなアジリティトレーニング
ドリブルで上手に相手を抜けないんだ…。
素早いドリブルで相手を抜き去るためにはもっとアジリティを鍛えないと…!
アジリティ?ドリブルっていうとスピードやテクニックが必要というイメージがあるけど?
確かに速さと言えばスピードだよね。
でも、スポーツに必要な”速さ”はそれだけじゃないんだ。
SAQっていう速さの3要素は知ってるかな?その中でも今回は「アジリティの鍛え方」を紹介するよ!
速さにもいろいろあるのね。もっと詳しく教えて!
目次

アジリティとは?

アジリティを和訳すると敏捷さです。スポーツテストやスポーツの教本に出てくる単語ですが、結局どんな意味なのかわかりづらいですよね。

アジリティは速さの中でも「自由に加減速する力」を指します。もっとわかりやすく言えばチェンジオブペースと呼ばれるスピードの「緩急」です。
アジリティが作り出すものは相手との駆け引きにおける相対的な速さです。絶対的な加速や最高速では勝てなくても急なペース変化で相手に仕掛け、対峙した選手の動きを鈍らせて抜き去るときに力を発揮します。

つまり、アジリティは読めない、順応できないという動きの変化で相手に「速い」と感じさせるわけです。

SAQの違いを知る

さて、ここで速さの3要素と言われるスピード(Speed)、アジリティ(Agility)、瞬発力(Quickness)の特徴を解説します。
この全ての要素を知ることで、アジリティの意味と有効性への理解がいっそう深まります。

まず、スピード(Speed)とは絶対的な速さのことです。陸上競技における100m走でもっともスピードがある選手はウサイン・ボルトさんですが、アメフトで重視される40ヤード(36.58m)のスピードであれば、ボルトさんよりも速い人がいるかもしれません。

アジリティ(Agility)は加速と減速を自在に行う力です。スピードが速いだけであれば急に減速した相手を捉えることができません。瞬発力に優れているだけでは左右に切り返されては手の打ちようがありません。アジリティの優れた人は意外とエネルギーを使うスピードの急変化、方向転換を簡単に行えます。つまりブレーキの品質です。

瞬発力(Quickness)とはスタートから加速する力。つまりスタートした瞬間の速さです。瞬発力に優れた選手は短い距離でも素早く移動できます。もちろん、瞬間力は投擲や格闘技といった俊敏さが求められる競技にも重要とされています。
ただ、瞬発力に優れた人が急停止できるとは限りません。したがって、相手に予測されないように瞬発力を使うことが求められます。

競技をする上で、この3要素が平均的に優れていることが望ましいです。アジリティにスピードが加われば最高速の速さで相手を振り切りやすくなります。アジリティに瞬発力が加われば今以上の減速が可能となり、相手を翻弄できます。

アジリティが問われるスポーツといえば?

アジリティが問われるスポーツは、やはり直接人と対峙したり、人を捌いたりするコンタクトスポーツです。
つまり、「避ける動き」で役立ちます。サッカーやバスケットボール 、ハンドボールが真っ先に思いつきます。ドリブルで相手を抜く、パスをもらう時にマークを外すといった動きはアジリティ無くして不可能です。

より強いコンタクトスポーツにおいてもラグビーのウィングやアメリカンフットボールのランニングバックなど、避ける技術が求められるポジションで生かされますし、格闘技においても微妙なフェイントや相手の隙を作る際には高く瞬間的なアジリティが求められます。

アジリティトレーニングは何をすれば良い?

アジリティの高い選手にはこのような特徴があります。

・走るペースを自由自在に変えられる
・急停止、急加速で疲れない
・急激なターンも難なく行える
・ペースを調節しながら相手の動きを見ることができる


逆に言えばアジリティが不足している選手はペースを自在に変えることが難しく、「体が反応できない隙」が生まれます。ここがアジリティ強者のアドバンテージになります。

ターン・方向転換のあるダッシュが基本

アジリティトレーニングの基本はダッシュ・ストップ・ターンです。5〜10m以内の直線をダッシュで往復したり、前後左右に急展開したりすることで効率の良いブレーキの掛け方を学びます。
また、ダッシュのスピードを上手く殺せるようになれば試合による疲れを軽減できます。コースの作り方は直線の往復でも構わいませんし、数m四方のコースを回るというものでも良いでしょう。

スポーツテストで行う反復横跳びもアジリティトレーニングとして重要ですが、できれば競技に即した動きでのトレーニングをしたいところです。

アジリティクロスを使ってみよう

アジリティを鍛える道具として、アジリティクロスを使うのもお勧めです。
アジリティクロスとは十字状の棒で4色の色がついています。各方向に伸びた棒の長さは42cmです。このアジリティクロスによって作られた4つの領域の間を小刻みに移動することで急発進、急停止、方向転換の全てを練習することができます。

最初は決まった方向に動く練習を行い、それから指導者の指示でランダムに動くことが基本的な練習になるでしょう。もちろんアジリティクロスを無理に使わなくても、ラダーやコーンを使い前後左右の自在な動きを取り入れた練習ができるなら、アジリティトレーニングの本質に適います。

ただの速さではない!軽視されがちなアジリティトレーニング

鬼ごっこが役に立つ?

アジリティを楽しく鍛えるなら、鬼ごっこがお勧めです。鬼ごっこは追いかけてくる鬼から逃げるスキル、逆に逃げる人を鬼が捕まえるスキルが鍛えられますが、どちらもアジリティが問われます。

なぜなら相手の加速減速、旋回に対応しなければ鬼ごっこは成立しないからです。鬼ごっこでアジリティを鍛えるならタッチできる位置を限定したり、比較的狭い空間で行うことが良いでしょう。広すぎる空間だとアジリティよりもスピード勝負で逃げ切れる可能性があるからです。

また、鬼ごっこはサッカーやバスケットボールと違ってボール捌きを要しない点もトレーニングに取り入れやすい理由です。

アジリティを活かす豆知識

アジリティを高めるためには、必要なトレーニングで筋力を鍛えることが鉄則です。

しかし、せっかくですからアジリティを効率的に活用する知識も知っておくべきです。こちらではアジリティを使いこなすための考え方を紹介します。

ただの速さではない!軽視されがちなアジリティトレーニング

相手との距離感を考える

アジリティはこちらの選択肢が多い時こそ役立ちます。相手と密着している状態であれば動ける範囲が狭いため可能な限り相手から離れた状態で動き出すことが良いでしょう。
例えばサッカーのドリブルをする時に相手と密着していたのでは抜き去るコースが思い切り限定されますね。一方で相手と適切な距離が空いていると動ける場所、逆に相手を動かせる場所が増えます。

では、逆に離れすぎるとどうか?アジリティで相手を惑わすことはできても距離に余裕があるせいで相手が軌道修正できてしまいます。

だからこそ、アジリティを最大限発揮できる距離を掴むことが大事です。

「読み勝つ」練習をする

アジリティは体を自由自在に操る力とつながります。
しかし、どれだけ自由に動いたつもりでも相手に先回りされていては意味がありません。

アジリティを使うシーンにおいては「相手が動けない状態で自分だけが動ける」という優位性を活用するわけですから、読み負けることはあってはいけません。

逆に相手はこう動くだろうと予測し読み勝つことができたなら、アジリティの差を生かしてさらなる優位性を作ることができます。

相手を翻弄できたら最強

相手の動きが読めるようになってくると、相手の動きをこちらでコントロールすることができるようになってきます。これはドリブルの時に意図的に相手を誘い込んだり、剣道やボクシングで特定の場所に打たせたりというものです。

相手の選択肢をこちらから狭めることによって、相手が反応できない状態で自由に動くことができます。

まとめ

足が早くてもドリブルで負けちゃうのって、アジリティが足りないからなのね。
自由自在に動ける人とそうでない人の差なんて考えたこともなかったわ!
アジリティを身につければ行動の選択肢が広がるから、アジリティを鍛えることで相手を動けないポイントに誘い込むことさえ可能になるんだ。
まるで後出しジャンケンみたいね。
私もそんな自由を手に入れてみたいわ!

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