内発的動機づけを高める3つの方法を紹介!メリットやデメリットは?

2020.03.11

内発的動機づけを高める方法や活用例を紹介!
なんかこの前からやる気を出そうとするんだけど、どうしてもやる気が出なくて困ってるの。
なにかいい方法知ってる?
うんうん、分かるよ。
やる気って出せるときと、出せないときがあるよね。
やる気を出すためには、内発的動機づけを高めることが大切だよ。
えっなにそれ?内発的動機づけ?
そうだよ。やる気になるには2つの動機づけがあって、「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」があるんだよ。
最近、内発的動機づけが注目されているみたいだね。
そうなの?知らなかったわ。教えて教えて!
わかった。
じゃあ、今日は内発的動機づけを高める方法を学んでいこう!
目次

モチベーションを向上させる内発的動機づけの意味とは?

動機づけは、英語の「motivation(モチベーション)」の和訳で、モチベーションという言葉の方が多く利用されています。動機づけの意味とは、人が活動する原動力であり、目標などに向かって行動をおこす内的なエネルギーです。つまり、「やる気」「意欲」のことを表しています。

スポーツにおいても「失敗でモチベーションが下がった」「常にモチベーションを維持できている選手」など、目標に向かって行動するシチュエーションで使用されることが多いでしょう。
ここでは、モチベーションをあげるための動機づけやその意味について解説していきます。

今動機づけが注目!その背景と意味とは?

近年の労働人口の減少は社会問題となっています。
働き方改革の推進に伴い、これまで以上に1人1人の労働力が重要視されてきていると言えるでしょう。
従来ならば、工程管理、目標管理などの管理手法による生産性や業務効率を高める工夫が、主な仕事内容でした。

しかし、そのような仕事内容では満足できず、やる気や結果にはつながっていなかったのが現状です。そこで、誰もが結果を出すためには、動機づけが重要であることが注目され、動機づけは持続的な効果や生産性をあげるための手法として注目されるようになってきました。

2つの「やる気」に効果的な動機づけを紹介

やる気を構成するのは、2つの要素があります。「内発的動機づけ」「外発的動機づけ」です。

内発的動機づけは、人が行動をおこす原因が自身の内面にある場合です。物事に興味や関心を抱くことでやる気が湧き出て、充実感や達成感を感じたいと思うことです。つまり、内面からの要因により動機づけられることで、人の内面から発生しているものなので、持続性があるのが特徴です。

外発的動機づけは、懲罰や強制、報酬や評価などにより動機づけられることをさします。職場の環境や上司などの外部から受ける要因がきっかけとなって動機づけられることです。
高い効果は認められることが多いですが、その効果は一時的なものであり、あまり成長は期待できません

内発的動機づけと外発的動機づけの意味と関連性を解説

外発的動機づけは、前述のとおり外的で人為的な要因によって動機づけられることです。したがって汎用性が高く、誰にでも実践しやすいという良さがありつつも、持続性に欠けるという短所もあります。

一方で、内発的動機づけは自身の内部からの要因により動機づけされるので、持続性はありますが、それだけではビジネスやスポーツを成立させることは難しいでしょう。
外発的動機づけは、内発的動機づけを生み出すきっかけづくりとして利用するほうが良いでしょう。
一般的には、外発的動機づけに基づき物事に取り組むと、その物事に対する内的動機に悪影響を及ぼすとも言われています。例えば、外発的動機づけをすることにより内発的動機づけを低下させるという場合もあり、注意が必要です。

内発的動機づけによる重要性とその効果を解説!

内発的動機づけを高める3つの方法を紹介!メリットやデメリットは?

20世紀中盤のころまでは、動機づけというと外発的動機づけを指していました。
しかし、20世紀後半から現代にかけては、内発的動機づけが重要視されています。なぜ、内発的動機づけの重要度が高まったのでしょうか。

内発的動機づけの重要性とは?

日本だけではなく世界中の人たちは、人の動機づけを外発的動機づけに依存してしまいました。単純でわかりやすい「アメ」と「ムチ」による外発的動機づけが積極的に取り入れられ、重宝されていました。

しかし、現代においては外発的動機づけにより、社員に高い成果を臨むことは現実的ではなくなってきたのです。
その原因の1つとして、テクノロジーの進化に伴い仕事内容が多様化され、複雑化されたと考えられます。
つまり、業務内容が明確化されているようなルーチンワークなどは減少傾向にあり、より創造力が必要となる仕事が増加傾向にあります。

単純で誰にでもできるような仕事は、機械やアプリにおいて高速で処理されるため、クリエイティブで創造性が必要とされる仕事の割合が増えていているという現状なのです。

また、報酬や待遇などの外発的動機づけは、創造力を生み出すことを邪魔をするとも言われているのです。

アメリカの作家であるダニエル・ピンク氏は、著書である「モチベーション3.0持続する「やる気!」をいかに引き出すか」(原題:Drive: The Surprising Truth About What Motivates Us)で、外発的動機づけが、人の創造力を低下させていると記載しています。

ダニエル・ピンク氏は、その著書の中で、内発的動機づけは3つの構成要素でなりたっていると解説しています。その3つの構成要素は「主体性」「成長」「目的」です。

内発的動機づけは、自らがすすんで目標達成をするために、努力や成長を続けます。
そして、その目的は社会貢献や成長に直結しており、周りにも良い影響を与えます。
内発的動機づけの高い人を保有することは、スポーツにおいても業績向上を期待できると言えるでしょう。

内発的動機づけのメリットとデメリットを理解しよう!

メリットは、以下のようなことが挙げられます。

・外的な要因に関係なく効果を持続させることができる
外発的動機づけとの相乗効果を期待できる
・自身の新たな能力の開発や自己成長を期待できる
・マネジメントによる更なる内発的動機づけを引き出す可能性がある
・創造性が求められる仕事に対して生産性向上を期待できる
・自ら仕事の意義や価値を見出しさらなる内発的動機づけを強くできる

例えばスポーツの組織においてメンバーの内発的動機づけが高ければ高いほど、満足度が高くなり、長く活躍してくれる人を育成することが可能です。

デメリットは、次のようなことが挙げられるでしょう。

・本人の興味や関心がない場合は、動機づけすることが難しい
・個人的な部分が大きく汎用性がない
・効果が現れるのには時間がかかる場合もある
・結果に結びつくとは限らない

チームで戦うスポーツの場合、個人個人の集まりであるため、そのスポーツへの関心や興味の程度は個人によって差があります。したがって、体系的で実質的な方法がなく、効果が感じられるのには、時間がかかる場合があるでしょう。

内発的動機づけを高める方法と活用の注意点

内発的動機づけを高める3つの方法を紹介!メリットやデメリットは?

「試合なのにモチベーションが上がらない」「好きなスポーツをしていてもモチベーションが続かない」という場合は、誰しもあることでしょう。そのモチベーションを左右する1つの要因として動機づけがあり、動機づけの意味を理解すればコントロールできるようになります。

心理学者デシが行った心理実験とは?

1942年に生まれた心理学者のエドワード・L・デシ氏は、著書「人を伸ばす力―内発と自律のすすめ」で、内発的動機づけの重要性を提唱しています。デシ氏が有名になったきっかけは「外から与えられる報酬が、内発的なモチベーションを低下させる」という考え方を広めたことです。
心理学者デシ氏によると、人の心理を動かすものとして「外的報酬」「内的報酬」が存在しています。
給与、地位などの外部からの要因を外的報酬で、達成感、充実感などの内部からの要因が内的報酬です。
また、外的報酬により、上がったり下がったりするモチベーション「外発的動機づけ」と呼んでいます。
一方で、自身の内から湧き上がり、前向きな感覚を味わったときにはモチベーションがアップします。その内的報酬によって、それに伴う行動の質が左右されるモチベーション「内発的動機づけ」と呼んでいます。

1969年頃、デシ氏は人気のあったソマ・パズルを使用して、内的・外的報酬に関する心理実験を行いました。実験では学生を2つのグループに分けました。
・パズルを解くと金銭的報酬を受け取れる
・パズルを解いても金銭的報酬は受け取れない
まずは、30分間パズルに取り組み、その後自由時間を過ごさせました。その空間には、パズルがあったり、雑誌があったりと自分たちが好きなことで好きなように過ごせる環境でした。

結果は、「パズルを解いても金銭的報酬を受け取れないグループ」の方が、全体的にパズルに取り組む時間が長く、パズルを解く楽しさや面白さなどが内的報酬になり、もっとやりたいという内発的動機づけにもつながっていました。
デシ氏は実験を繰り返し、そのデータ結果を積み上げて、その結果として外的報酬は悪影響があるという結論を導きだしました。外的報酬が絡むと、純粋に楽しい、面白いという内的報酬が失われてしまい、内発的動機づけを弱める結果になったのです。

つまり、外発的動機づけよりも、自身の内から発生する達成感や充実感による内発的動機づけが、モチベーションアップに有効的だと考えたのでした。

3つの欲求を理解して内発的動機づけを生み出す!

デシ氏は、前述の実験で内的報酬が内発的動機づけに効果的であることを導きだしました。その内発的動機付けは、どうやって作り出すことができるのでしょうか。
デシ氏は、その原因として3つの欲求を挙げています。それが「自律性」「有能感」「他者との関係性」への欲求でした。

「自律性」への欲求

例えば、監督からプレーに対して、全て「ああしろ、こうしろ」と言われ場合、モチベーションはどうなるでしょうか。人は、他人に行動を管理され、コントロールされることで、内発的なやる気はどんどん下がっていきます。

自分の行動は自分自身で決めて動きたい、という「自律性」への欲求が満たさせることで、内発的動機づけを生み出すことができます。

「有能感」への欲求

例えば、「自分で自分の仕事をこなすことができた」「なしとげることができる」というような有能さを感じられることです。
有能感を高めるには、自分自身の行動が周りに認められ、その結果、褒められたり、表彰されたりすることで、内発的動機づけを生み出すことができるでしょう。

「他者との関係性」への欲求

例えば、「自分以外の人とつながっていたい」「他の人に貢献したい」と思う欲求で、それらの関係性を高めるには、自分がチームの一員なんだと認識させることが一番です。
その関係性が高まると、チームへの貢献度が高まり、内発的動機づけを生み出すことが期待できるでしょう。

内発的動機づけを高める3つの方法とは?

内発的動機づけがどのように生み出すことができるのかを理解できたので、次に、その内発的動機づけを高める方法を紹介します。

目標を設定する

目標設定は2つしましょう。
まずは、活動を通して達成したい目標を立てましょう。次に、その活動を通してどのような自分でありたいかという目標も立てます。
2つの目標をしっかりと立てることで、内発的動機づけが長く継続するでしょう。

関与する度合いを高める

人は、自分が関わりのあることや、自分で決めることができることに内発的動機づけが高まります。
あまり興味がないことも、一緒に考えたり、積極的に加わることによって、自然と内発的動機づけが高まります。

成功体験を積み上げる

人は、内発的動機づけのモチベーションが低い場合は、小さな成功体験を積み上げていきます。いきなりハードルが高いと難しいので、スモールステップでモチベーションをあげていくと効果的です。

内発的動機づけの活用で注意すべきポイント

内発的動機づけを活用する場合は、個人の内面的な要因によるため個人差が出てきます。
また、内発的動機づけが高い状態でも、それに外発的動機づけが与えられた場合には、そもそも高かった内発的要因が低くなりがちです
内発的動機づけや外発的動機づけのそれぞれの特性を活かして、相乗効果を得られるようにしましょう。

まとめ

これができたらおやつあげる!って言われたほうが、やる気がでるのかな?なんて思ってたけど、本当はそんなやる気はその時だけだから、続かないってことよね。
そうだよ。
自分から「こうしたい」「ああなりたい」と思うほうが効果も得られるし継続性があるね。
スポーツにおいても、勉強においても同じだよ。
そうね。
内発的動機づけと外発的動機づけのそれぞれの特徴を活かしていくと良さそうね。
その調子!やる気が出ないときは、内発的動機づけでやる気を高めて頑張ろう!

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