モンテッソーリ教育の5つのメソッドとポイントを解説

2020.02.12

モンテッソーリ教育の5つのメソッドとポイントを解説
よく聞く「モンテッソーリ教育」ってどんな教育なの?
子どもの幼稚園や保育園を選ぶときに参考になるって聞いたんだけど・・・。
そうだね。幼稚園や保育園でモンテッソーリ教育を取り入れている園もあるみたいだね。就学前から子どもの能力を伸ばすための教育方法として人気みたいだよ。
そうなのね。どういう部分が人気なのかな?
よし、じゃあ今日はモンテッソーリ教育の方法と特徴を学んでいこう!
目次

子どもの自主性を育てる「モンテッソーリ教育」の目的と教育方針

「モンテッソーリ教育」という言葉を聞いたことがありますか。イタリア出身の女性医師だったマリア・モンテッソーリ氏によって生み出された教育法の1つです。モンテッソーリ氏は、ローマ大学の医学博士号を獲得した女性だと言われています。
今回は、彼女が提唱した教育はどのような内容の教育なのか、その教育方針はどのようなものなのかを中心に紹介します。

「自己教育力」を前提にしたモンテッソーリ教育とは?

そもそもこの教育の始まりは何だったのでしょうか。始めは、知的障害者向けの教育法として開発されました。その後、貧困層の健常児の施設である「子どもの家」において完成された独自の教育法と言われています。
その独特の教育法は、障害者の教育だけにあてはまるものではなく、子どもの状態に関係なく、すべての子どもたちに関わる教えとして今日に至っています。

彼女の教育は、「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」が前提となっています。歩くことを教えなくても歩いたり、話すことを教えなくても喋ることができたりと、子ども自身が環境に積極的に関わりをもち順応していくのは、自立するため成長・発達していこうとする姿の表れです。

また教育の目的は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことに集約されています。それらのことを達成するために、モンテッソーリ氏は子ども達を科学的に観察しました。そして、そこから得た事実を参考にしながら、独特な構造の形をしたおもちゃの開発をして教育法を完成したのです。その教育は、心理学、教育学、大脳生理学の観点からも証明されています。

欧米を中心として世界中に広まっていき、特にアメリカでは3000箇所にも及ぶ「子どもの家」があると言われているほどです。

日本においては、主に幼少期の学習を行う場所で、モンテッソーリ教育法をカリキュラムとして取り入れていることが多く見受けられます。幼い子どもをもつ家庭では、幼稚園や保育園を選ぶ場合の基準の1つとして考えている保護者も多いと言えるでしょう。

このように世界中でモンテッソーリ教育が広まることで、さまざまな国でもその教育を受けることが可能になりました。中でも、世界的に偉業を成し遂げたアンネ・フランク、マーク・ザッカーバーグ、ビル・ゲイツなども幼少期にモンテッソーリ教育を受けており、注目されています。日本においては、将棋の藤井聡太氏がこの教育を受けていたと言われています。

モンテッソーリ教育の考え方や教育方針とは?

子どもの発達段階において4つに分類

日本においては、1960年代に初めて紹介されてから、幼児期における教育の場で、その教育法が導入されていきました。多くの人は、モンテッソーリ教育は幼児教育と勘違いされています。しかし、実のところ、人としての完成は24歳ごろと考えられています。したがって、0~24歳までの間を発達段階によって4つに分けられています。

0~6歳までを第1期、6歳~12歳までを第2期、12歳~18歳までを第3期、18歳~24歳までを第4期としています。

第1期は、変容期で幼年期や乳幼児期と言われています。「ヒト」として生まれて人間社会という環境の中で「人」として変わっていく時期で、一番重要な時期であると言われています。

第2期は、一定安定期で児童期や学童期と呼ばれます。アイデンティティが芽生えた子どもが、自立し始め、集団でより大きな課題に自分で取り組めるようになる時期です。

第3期は、変容期で思春期にあたります。性的に成熟して、子どもから大人へ変わる時期です。この時期は精神的に不安定なので注意が必要な時期といえるでしょう。

第4期は、安定期で青年期になります。精神的にも肉体的にも成熟し、お互いに支え合って社会を形成していく時期です。

このように、それぞれの成長段階の時期において、子どもたちの行動を観察していく中で、子どもは月齢や年齢により興味の関心が、次々と変化していくことがわかりました。子どもは、誰の手も借りずに1人で何でもやりたくなる時期があると言われています。子どもが自身の能力の獲得をするのには最適な時期があり、その時期をモンテッソーリ教育においては「敏感期」と名付けています。

子どもの「やってみたい」を育む敏感期

運動・感覚・秩序・言葉・文字・数字・文化において、敏感な時期があり、子どもたちはそれぞれが自由に活動しながら成長していくことが重要とされています。集団で同じことをすするのではなく、自分ですることを自分で決めていくということに重点をおいていることは、この教育の最大のポイントと言えるでしょう。

そのためには、子どもたちが自らやってみたいと思ったり、感じたりできるような魅力的な教具を準備することや子どもたちが自由に自発的に物事を取捨選択できるような環境づくりが大切だと考えられています。
そのような考え方に基づき、異年齢混合の縦割りクラス制度を導入しています。同じ年齢だけではなく、あらゆる年代の子どもたちを混ぜたクラスを構成します。
年齢が上の子どもたちは、下の子どもたちのお手本になるような行動が求められています。真ん中の子どもたちは、上の年齢の子どもを手本にしながら、下の年齢の子どもたちのお手本になるように行動が求められています。下の年齢の子どもは多くの上の年齢の子どもたちの真似をしながらさまざまなことを吸収できるような環境になっています。
それらの環境に身をおくことによって、協調性や社会性を身につけていくことができます。

5つの教育メソッド「おしごと」の紹介

日常生活における子どものさままな活動は「おしごと」と呼ばれています。子どもも自分自身の成長や発達をさせていくためにする日常における活動全般をさします。子どもは、この活動に取り組むことで、自主性や感覚、ことば、数の概念などさまざまなことを幅広く学んでいきます。
それらのおしごとは、大きくわけて5つに分類されています。

自立心を養う「日常生活の練習」

日常生活のさまざまな体験を通し、自分の生活を依存から自立へと促します。さらに、精神面でも自立することを育んでいきます。
具体的には「机をふく」「お茶を入れる」「食器をはこぶ」など大人が日常生活で常に行っていることを練習し自立心を養います。
その際に使用する用具の特徴は、子どもサイズであること、落ちたら割れるなど本物を使用すること、色や形が美しく子どもが思わず手にしたくなるようなもの、子どもが汚れても気づくような清潔なものを使用しましょう。

知的活動の基礎である「感覚教育」

モンテッソーリ氏は、視覚、聴覚、触覚、臭覚、味覚の5感覚が著しく発達するのは、3歳~6歳の間だと気づきました。感覚の発達は知的活動の基礎となりますので、モンテッソーリ教育の中でも重要視されています。
具体的には、物の「重さ」や「長さ」などの抽象的な感覚を養います。同じ物でも、長さが異なったり、重さが違ったり、大きさ違う、などの感覚を養っていきます。その際に使用する用具は、円柱さし、触覚板、音感ベルなどを使用しましょう。

モンテッソーリ教育の5つのメソッドとポイントを解説

コミュニケーション力の基礎になる「言語教育」

コミュニケーション力は、社会生活を営む重要な手段です。子どもは大人の言葉を真似して、書きたい・話したいと思っています。モンテッソーリ教育では、話す、書く、読むだけではなく文法まで学んでいきます。
具体的には、絵本や絵カード、文字並べや文章を作成する文字カードなどを利用して、文章や語彙を学んでいきます。
使用する教具は、はめこみ型が利用され、それぞれ外枠・内枠がと分けるようになっています。

数の概念を学ぶ「算数教育」

感覚教育がさらに発展して、具体的に数の概念を学んでいきます。算数における最大の特徴は、数という抽象的なものを具体的な数字で表すことです。教具を利用し、二桁、三桁、簡単な計算を学んでいきます。
これらは全て10進法を学ぶためのもので、ビーズで構成されています。他には、算数棒や数字カードなどで学んでいきます。

多岐にわたる能力を育てる「文化教育」

私たちが住んでいる日本を始め、世界はどのような場所なのか、それぞれの地域の文化を学びます。また、歴史、地理、音楽、美術、動物、植物など身近なものに触れながら多岐に渡り学習していきます。生命の神秘へ関心や芸術に関する表現力など幅広い世界に触れていくことで子どもの成長や関心を育んでいきます。
使用する教具は、惑星の模型、世界地図・日本地図のパズル、動植物の絵カードを利用します。

モンテッソーリ教育を行う上でのポイントとは?

モンテッソーリ教育の5つのメソッドとポイントを解説

モンテッソーリ教育を行う前に、メリットとデメリットを理解しておきましょう。

メリットやデメリットを理解する

それでは、モンテッソーリ教育のメリットを挙げてみましょう。
・自由を尊重し個々の性質に見合った教育をすることで「子どもの個性を伸ばす」
・やりたいことを思う存分できるので「子どもの情緒が安定する」
・楽しみながら物事に取り組むことができる「自主性や積極性が身に付く」
・自然と考える力がつき「決断力と行動力が養われる」
・子どもが集中しているときは大人が妨げないので「集中力が養われる」
・縦割りクラス制度を導入しているので「異年齢の子どもとも仲良くできる」
・他の個性を認められるようになる「社会性が身に付く」
・自らが進んで学ぼうとする「意欲と好奇心が育つ」
・特別な教具を使用することにより「指の感覚が優れ手先が器用になる」
・物事を途中で投げ出さない「忍耐力と責任感が身に付く」
など実にさまざまなメリットがあります。

次に一見なさそうなデメリットですが、個々の性質や個性を尊重するため集団行動が苦手になる傾向があります。
・自立心はつくが「協調性に欠ける」
・自由を尊重する反面「集団行動が苦手である」
・室内での活動が多く「運動不足になりがちである」
・自立性と自発性を促す教育なので「子どもらしくなくなる」
・おとなしい子には向くが「じっとしていない子には向かない」
このようなデメリットが考えられます。子どもによっては不向きな場合もあるので注意が必要です。

環境の構成で注意すべき点

モンテッソーリ教育を行う際に、教育を行う上で環境の構成に気を付けるべき点があるので紹介します。
・使用する道具は子どもサイズであること
色彩や形が子どもにとって魅力的であること
・友達が利用している間は待てるように、教具は1セットずつ揃えておく
・教具の使い方の間違いがあれば、自分で誤りの訂正ができるように工夫されている
・壊れないように注意するため、本物を使用する
日常生活を依存ではなく、自立してできるようになるために環境を構成する際には、このようなポイントに注意して行うようにしましょう。

家庭でモンテッソーリ教育を導入する方法を紹介

モンテッソーリ教育を家庭で行う際に注意すべき点は、教具は手段であって最も重要ではないということです。子どもの自主性を尊重し、それを大人が気付きサポートしてあげることです。子どもが自分たちでやりたいと思うような雰囲気を作ることが大切です。

自分の身支度をさせてみる

子どもの身支度を自分自身でさせてみましょう。服の構造が分かっていないので、ボタンのかけ方や腕の通し方がわからないかもしれません。周囲の大人はイライラせずに、見守ってあげましょう。

家事を手伝ってもらう

家事は人が生活をしていく上で欠かせないものです。洗濯したものをたたんだり、食事の前に食器を運んだり、子どもができることから始めてみましょう。なぜ、そのように準備するのかを考えさせながら学ばせることが大切です。

まとめ

モンテッソーリ教育は子どもの個性や自主性を養う教育法なのね。
そうだね。オリジナルの教具を使っておこなう独自の教育法だよ。
その教具も子どもが興味がもてるように、子どもサイズで扱いやすいように工夫されているんだね。
そうね。楽しく自ら進んで学ぶことが大切よね!
日本でもモンテッソーリ教育が注目されているから、多くの人がその恩恵を受けられるようになればいいね!

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